デザイン依頼時の注意点
自分たちで開発しているWEBサービスのデザイン改修を外部に依頼する場合に参考にしてください。
目的
「デザイン完成後の開発にて実現不可能
・実装コストがかさむ
デザインであることが発覚し、開発遅延」のような問題を防ぐために依頼前に予め自分たち決めておくこと、依頼先にお願いすることなどを纏めたページです。
依頼先へのインプット
デザインを依頼する際は、以下を依頼先に共有してください。
- デザイン対象の表示領域が取りうる状態
- 例:ヘッダーやサイドバーなど共通レイアウトであれば、ログイン済み/未ログインなどの状態別の表示制御仕様など
- → 共有しないと、デザイン漏れが発生する
- デザイン改修の理由(システム利用者目線の現行WEBサービスのUIの問題、デザインで重視する箇所/しない箇所)
- → 共有しないと、デザイナーが意図を汲み取りづらいので、完成イメージにズレが発生する
- デザインガイドライン、使っているUIフレームワーク
- → 共有しないと、WEBサービス全体で見ると、デザイン改修部分だけ浮いたデザインになる
- → 共有しないと、デザインの一部が実装不可能になり、デザインを再検討が必要になる可能性がある
- → 共有しないと、実装で作り込みが発生し、開発コストがかさむ可能性がある
- レスポンシブデザインのモード(PC/Tab/スマホなど)と、パターンごとにブラウザ幅の範囲
デザイン観点
上記インプットと合わせて、以下のようなデザイン観点を伝えてください
- デザインガイドとUIフレームワークになるべく従ったデザインにする
- 想定する全てのブラウザ幅で矛盾のないデザインにする(特に以下のような幅に注意)
- PCモードの最小幅
- Tabモードの最大幅
- Tabモードの最小幅
- スマホモードの最大幅
- スマホモードの最小幅
- レスポンシブ観点で配置がわかるようなデザインにする
- ❌:要素の位置は、左からXXXピクセル、上からYYYピクセル
- ✅:親要素に対して縦横中央寄せ
- SVGのアイコン
- 各タグに指定するid属性の値は、納品物一式のSVGファイル間で一意になるようにする
- 他時期納品物とのid重複が懸念される場合は、全idに重複しないようなプレフィックスをつける
- 縦横サイズは統一して正方形にする
- 正方形の枠とアイコンの間に余白を取る
- アイコンが正方形枠の中央に配置されるように余白を取る
- 他アイコンと並べた時に、アイコンの大きさが同じくらいになるように余白を取る
- 有償フォントのテキストを作成する場合は、textタグではなく、pathタグなどで作成する
- 色をCSSで可変にするために、fill属性とstroke属性には適宜
currentColor
を指定する
- 各タグに指定するid属性の値は、納品物一式のSVGファイル間で一意になるようにする
- 画像は、retina用(想定表示サイズの2倍の大きさ)と非retina用の2種類を用意する
成果物のチェックは
- エンジニアも呼んで一緒に成果物をレビューする
- デザインガイドラインとUIフレームワークに従っていないデザインの場合は、実現可否性と実装コスト概算規模算出を開発チームに依頼し、実現不可または実装コスト大であれば、デザインの再検討を依頼する